足立区千住1丁目30−3 カノン千住2F

03-6812-0527

Blogブログ

犬を飼っている人は要注意!?歯周病リスクが高くなる理由とは?

皆さんこんにちは!

前回歯周病についてお話しましたが、今回はさらに詳しくお話していきますね🦷

「うちの子(犬)の歯が心配…」という飼い主さんは多いですが、実はワンちゃんと暮らす“人間のほう”にも歯周病のリスクがあることをご存じですか?

最近の研究では、犬を飼っている人は、そうでない人に比べて歯周病にかかっている割合が高いというデータも出てきています。今回はその理由と、気をつけたいポイントをご紹介します。

■ なぜ飼い主さんの歯周病リスクが高くなるの?

考えられる主な理由は以下の3つです:
1. 犬との密なスキンシップ(口を舐められるなど)で菌が移動する
2. 飼い犬の口腔ケアが不十分で、菌が多くなっている
3. 口を舐められたあとに手や顔を洗わず放置する習慣

つまり、犬の口腔内にいる歯周病菌が、飼い主の口に入り込みやすい環境が日常的にあるということなんです。

■ 犬の歯周病にはどんな菌が関係しているの?

ここで、犬の歯周病に関わる原因菌について、改めて説明します。

🐶 犬の歯周病に関わる主な細菌

犬の口腔内には多くの細菌が常在しており、その中でも特に歯周病に関連が深いのは以下のような菌種です:

■ Porphyromonas spp.(ポルフィロモナス属)
• 最も主要な原因菌
• 特に Porphyromonas gulae は、犬の歯周病の主要原因菌とされています。
• 人間の歯周病菌である Porphyromonas gingivalis と非常に似ている性質を持つが、犬特有。

■ Prevotella spp.(プレボテラ属)
• 歯肉の炎症や膿の原因となる嫌気性菌。

■ Fusobacterium spp.(フソバクテリウム属)
• 歯垢中で共生関係を作り、他の病原菌の定着を助ける。

■ Treponema spp.(トレポネーマ属)
• らせん状の菌で、歯周ポケットの深部に生息。

これらの菌は、犬の唾液や歯石中に多く含まれており、スキンシップを通じて人間にも一部が移動する可能性があると報告されています。

■ でも、本当に「うつる」の?

実際には、犬の菌がそのまま人間の歯周病を引き起こすケースは稀です。ただし、「菌が口に入る」こと自体はあり得ます。

問題は、人間の口腔内に元々いる菌との“相互作用”や、免疫力の低下などにより、歯周病が悪化する引き金になることがあるという点です。

■ 飼い主さんも一緒にお口のケアを!

犬の歯みがきと同じくらい、飼い主さん自身の歯周病予防も大切です。
• ワンちゃんに口を舐められた後は、手洗い・うがいをしっかり
• 定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアを受けましょう
• ペットの口臭が気になる場合は、動物病院での歯科チェックを!

🐾まとめ

犬の歯周病菌は、「うつる」わけではありませんが、唾液を介して人間の口に入り込む可能性はあります。そのため、ペットと健康的に暮らすためには、飼い主とペット両方のお口のケアが大切です。

ぜひ、愛犬と一緒に「ダブル歯みがき習慣」を始めてみませんか?

ネット予約
TEL 03-6812-0527