皆さんこんにちは!
前回歯周病についてお話しましたが、今回はさらに詳しくお話していきますね
「うちの子(犬)の歯が心配…」という飼い主さんは多いですが、
最近の研究では、犬を飼っている人は、
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■ なぜ飼い主さんの歯周病リスクが高くなるの?
考えられる主な理由は以下の3つです:
1. 犬との密なスキンシップ(口を舐められるなど)で菌が移動する
2. 飼い犬の口腔ケアが不十分で、菌が多くなっている
3. 口を舐められたあとに手や顔を洗わず放置する習慣
つまり、犬の口腔内にいる歯周病菌が、
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■ 犬の歯周病にはどんな菌が関係しているの?
ここで、犬の歯周病に関わる原因菌について、改めて説明します。
犬の歯周病に関わる主な細菌
犬の口腔内には多くの細菌が常在しており、
■ Porphyromonas spp.(ポルフィロモナス属)
• 最も主要な原因菌
• 特に Porphyromonas gulae は、犬の歯周病の主要原因菌とされています。
• 人間の歯周病菌である Porphyromonas gingivalis と非常に似ている性質を持つが、犬特有。
■ Prevotella spp.(プレボテラ属)
• 歯肉の炎症や膿の原因となる嫌気性菌。
■ Fusobacterium spp.(フソバクテリウム属)
• 歯垢中で共生関係を作り、他の病原菌の定着を助ける。
■ Treponema spp.(トレポネーマ属)
• らせん状の菌で、歯周ポケットの深部に生息。
これらの菌は、犬の唾液や歯石中に多く含まれており、
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■ でも、本当に「うつる」の?
実際には、
問題は、人間の口腔内に元々いる菌との“相互作用”や、
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■ 飼い主さんも一緒にお口のケアを!
犬の歯みがきと同じくらい、
• ワンちゃんに口を舐められた後は、手洗い・うがいをしっかり
• 定期的な歯科検診とプロフェッショナルケアを受けましょう
• ペットの口臭が気になる場合は、動物病院での歯科チェックを!
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まとめ
犬の歯周病菌は、「うつる」わけではありませんが、
ぜひ、愛犬と一緒に「ダブル歯みがき習慣」を始めてみませんか?