こんにちは!北千住すずらん歯科です⭐
みなさん、親知らずがどんなものかご存知ですか?
大人の歯の中で一番奥に位置する、前から数えて8番目の歯のことを親知らずといいます。
親知らずと聞くと、”痛い”、”抜歯”とイメージされる方も多いのではないでしょうか。
今回は親知らずについてお話しします🙂
親知らずの痛みの原因
①親知らずが虫歯になっている
親知らずは、その生え方や磨きにくさから、最も虫歯になりやすい歯と言えます😵
親知らずが傾いて生えていることで、隣り合う歯との間に虫歯ができることも多いです。
親知らず周囲の虫歯治療は、器具が届きにくかったり見えにくいため難しいといわれています。
②親知らずのまわりの歯ぐきで炎症が起こっている
親知らずが歯茎に半分埋まっている状態だと、汚れが溜まりやすく歯みがきによるお手入れが十分にできないことが多いため、お口のトラブルが起こりやすくなります。
痛みだけでなくにおいの原因にもなります😖
③親知らずが隣の歯を圧迫している
親知らずが傾いて生えていると、隣(手前)の歯を圧迫します。
歯に力が加わり続けることで歯並びやかみ合わせに影響が出る可能性もあります。
抜歯が必要な親知らずとは?
【抜かなくても良い場合】
親知らずがまっすぐ生えていて問題なかったり、歯茎に完全に埋まっていて痛みがない場合は様子を見ます。
【抜いた方が良い場合】
・痛みや腫れがある
痛みや腫れがある=炎症が起こっている ということです。
歯茎が傷ついていたり、虫歯になっていたりと症状は様々です。
親知らずによって傷ついた歯茎に細菌が感染すると智歯周囲炎(ちししゅういえん)という病気になってしまう場合があります。
智歯周囲炎が進むと腫れが首の下まで広がり、水を飲むことも難しくなります。
(女性は妊娠中や産後に痛みが強くなることが多いです。)
今は痛みが少ししかないから、と放置していると後々困ってしまうので少しでも腫れや痛みがあるならばすぐに抜歯をしましょう。
・親知らずや隣接する歯が虫歯になっている
虫歯になってしまっている場合は抜歯をおすすめします。
虫歯は菌が繁殖することによって進行するため、親知らずだけでなく、周囲の歯も虫歯にしてしまう可能性があるからです😢
また、虫歯は歯だけでなく歯茎にも悪影響を与えるのでなるべく早く治療をしましょう。
・少しでも斜めに生えている
親知らずが斜めに生えていると、隣接している歯を圧迫してしまいます。
しばらくその状態が続くと、隣の歯が少しずつ動き、歯並びに影響が出てきてしまいます。
歯並びが乱れると噛み合わせが悪くなり、運動の際に力が出なかったり、咀嚼が上手くできなかったりしてしまいます。
- ・部分的に歯茎から出ている場合
-
部分的に親知らずが出ていると歯磨きしづらいのが難点です。
親知らずに汚れが溜まってしまうと、口臭や歯周病の原因になってしまいます。 - しっかり磨くことが難しいため、虫歯になるリスクが上がります。
抜歯する際の流れ
1. 状態確認
レントゲン撮影をしてお口の中も診させて頂き、親知らずの状態や歯ぐきの状態を確認します。
・歯茎に炎症がないか
・抜歯した方が良いか、そのままでも問題ないか
・親知らずと神経の距離は大丈夫か
上記の項目を確認し、親知らずの治療(抜歯)を検討していきます。
もし抜歯が困難な場合は、大学病院へ紹介させていただくことがあります。
2.麻酔
抜歯をする前に麻酔をして痛みや出血を抑えます。
注射麻酔をする前に表面麻酔をすることで注射の痛みを和らげる処置を行います。
表面麻酔がしっかり効いた状態で注射麻酔を行うため、針が刺さる痛みを最小限に抑えることが出来ます。
3.抜歯
上顎の親知らずの場合
上の親知らずは麻酔が効きやすく骨が比較的軟らかいため、下の親知らずに比べると抜きやすいです。
しかし、上の歯は確認しにくいため器具を入れにくく抜きづらい場合もあります。
下顎の親知らずの場合
下の親知らずは上の親知らずよりも麻酔が効きにくいため、多めに麻酔を使用します。
また、骨が密集しているため硬く厚く、上の親知らずに比べて抜きにくいです。
さらに、下顎には神経が通っているため抜歯の難易度が高く、親知らずが神経に近い場合や接している場合は治療に時間がかかります。
4.止血
抜歯後はガーゼを10~20分程噛んで圧迫止血します。
5.抜歯後の確認
抜歯した翌日か翌々日に消毒をしに来院して頂きます。その際に抜歯後の状態も確認します。
まとめ
親知らずの抜歯といっても腫れや痛みが出るかはまちまちです。
親知らずの抜歯について分からない事、不安な事があればお気軽にご相談ください。
また、痛みが強い時は麻酔が効きにくくなるためすぐに抜くことはできません。
痛みが出る前に受診しましょう😊l